
<日高屋のビジネスモデル>
最近はビジネスモデル関連の本を読んでいることもあり、改めてビジネスモデルについて考察していきたいと思います。
ただ、ビジネスモデルを語る際に実例無しで語るのは私には難易度が高すぎるので、まずは保有株を中心に見ていきます。
そこで今回は私の一押し銘柄でもあるハイデイ日高(7611)を使って理解を深めていきます。
・日高屋の事業図

(2013年通期の有価証券報告書より引用)
ハイデイ日高の主力事業が中華食堂日高屋でありその他に焼き鳥店なども運営しているのですが、飲食業と言うことで一括りにして見ていきます。
まずは事業図ですが、非常にシンプルです。同社の概要についてはこれを見てもらえれば簡単にわかりますね。
また有価証券報告書には「品質の向上と安定、均一化を図るため、食材の購買、麺・餃子・調味料などの製造、各店舗の発注に関わる業務管理、物流までの機能を行田工場に集約」と書かれている通り、セントラルキッチン(行田工場)ですべての店舗に食材の供給をしていることから、ローコストな経営が可能となっています。
・日高屋と他社の違い

(平成26年2月期 決算説明会より引用)
日高屋の出店戦略は秀逸で、駅近くなど車を使わずとも行ける範囲の一等地に集中的に出店することでちょい飲み需要も獲得しています。
私もたまに日高屋に行くのですが、だいたいの人がビールなりサワーなどアルコールを楽しんでいます。餃子とかをつまみにしながら。
これが日高屋が成功している大きな要因と言えそうです。
・営業利益率が他社と比較して高い

(平成26年2月期 決算説明会より引用)
営業利益率が他社と比較してかなり高いのが特徴です。
営業利益は売上高から必要経費を引いたものであり、売上原価(食材費など)と販売費及び一般管理費(一般管理費)から成り立つので、原価が低いか一般管理費が低く抑えられているのかに分かれます。
この点については前述したとおりセントラルキッチンで一括運用していることから低く抑えることができるのが要因だと思います。
・ドミナント出店

(平成26年2月期 決算説明会より引用)
日高屋の戦略はこうです⇒『今後の目標店舗数は、600店舗とし、出店地域についても、今後も主として首都圏一都三県の駅前繁華街とし、「日高屋」ブランドの認知度を一層高め、不動のものにしたい(平成26年2月期 決算短信)から引用』
店舗推移からも読み取れますように、日高屋はドミナント戦略をとっています。
ちなみにドミナント戦略とは、特定地域に集中出店することで認知度を高め、その市場での独占状態を作るというものです。
<まとめ>
日高屋のビジネスモデルをまとめますと、ドミナント戦略をとること+セントラルキッチンを作り低コストを実現させることにより繁華街での日高屋ブランドの認知を高めるとともに、利益率の高いアルコール飲料の販売も伸ばし高収益化を進めるということです。
こういったことを行った結果他社と比較して競争力の高い運営が可能となっているようです。 ・アーリーリタイア(セミリタイア)ブログ一覧
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